今回はイオン導入を行う際におすすめの成分と効果を紹介します。
イオン導入の効果は、美容成分を普通にお肌に塗った場合より約30~100倍もの浸透率があると言われています。
最近はエステやクリニックだけでなく自宅でイオン導入が行えるイオン導入器が普及しているのでおうちでのケアもやりやすくなっていますが今の自分の肌に本当に必要な成分を分かっていないと効果は半減してしまいます。
ぜひ今必要な成分を見極めてイオン導入してあげてください。
イオン導入に適した成分の条件
まず大前提としてイオン導入に適した成分の条件は
- 水溶性
- 分子量が小さい
- 香料・防腐剤無添加
となっています。
水溶性のビタミンC、アミノ酸、プラセンタなどはイオン導入に適していますが油溶性のビタミンA、ビタミンE、油溶性ビタミンCはイオン化しないため効果がありませね。
次に分子量が小さいと条件についてですが皮膚に浸透するのは分子量が600以下の分子である、と言われています。
ヒアルロン酸(分子量100万以上)、コラーゲン(分子量10万程度)などは美容成分としては優秀ですがイオン導入には適していません。
ビタミンC(分子量176)、アミノ酸の一種であるトラネキサム酸(分子量157)辺りがおすすめです。プラセンタは分子量が大きいものから小さいものまでありイオン導入用のものでない限りはおすすめできません。
防腐剤に関しては代表的な防腐剤のパラベンが配合されていた場合イオン化すると、肌の深部へ浸透する恐れがあるので配合されていないものを選びましょう。
この基本を抑えた上で成分別に効果を見ていきたいと思います。
ビタミンC
ビタミンCのイオン導入は抗ニキビ作用、ニキビ跡の改善、毛穴の縮小、美白作用、小ジワの改善、メラニン抑制、活性酸素消去などの作用があります。
ただし余計な成分が入っている市販のビタミンC化粧水を使うとにきびなどを悪化させてしまう可能性があるので注意しましょう。
またビタミンC自体には保湿効果はないのでイオン導入の後にきちんと保湿を行いましょう。
トラネキサム酸
トラネキサム酸はアミノ酸の一種でシミ・肝斑・そばかす・くすみの改善、美白作用などがある成分です。
シミの元となるメラニンを生成する細胞メラノサイトの活性化を抑制をする効果が期待でき、シミの予防に効果があるだけでなく従来のレーザーや美白治療では困難だと言われていた肝斑の治療も可能になっています。
プラセンタ
プラセンタは分子の名称ではなく動物の胎盤から取れる成分のことを指し成長因子、アミノ酸やビタミン、ミネラルなど多くの成分を含みます。
肌質やしわ改善、新陳代謝向上、保湿などの効果が期待できます。
高濃度を謳っていても分子量が大きくイオン導入向きでない成分が多く含まれていれば効果がないのですが、プラセンタの成分表まで書いてある商品は少なく、個人ではその判断が難しいため自宅でイオン導入をする際はあまりおすすめできません。
グリシルグリシン
ペプチドの一種であるグリシルグリシンは皮脂抑制、毛穴の開き、乾燥肌の改善などに効果的な成分です。
以前別の記事で紹介したことがありますがペプチドは天然保湿因子(NMF)として働き、日本人に不足しがちな肌の内側の保水力を上げてくれるので冬など乾燥しやすい季節に特におすすめです。
まとめ
万人に利くいい成分というのは存在しないので季節や肌の悩みに合わせてイオン導入を行うようにしましょう。