ニキビを発生・悪化させる原因は様々ですがこの記事ではハトムギ専科などで有名なクラシエ製薬が皮膚科医100名に対して取ったアンケート結果を元に詳しい解説を行なっています。
目次
1位 脂っこいものを好んでよく食べる
米国栄養士会誌『Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics』に掲載されたある研究によるとニキビに悩まされている人々と最も関連性が高いと考えられた食べ物は、ピザ、フライドポテト、チョコレートなどであったそうです。
これらは油分の多い食べ物として知られています。
しかし、研究者が血液検査の結果ではニキビは脂よりも炭水化物との相関がより強いということが分かっています、
皮脂の原因となる中性脂肪を作り出すのは脂そのもの(いわゆる脂質)ではなくご飯やパンなどの糖質であるためです。
毎日油っぽいものを食べているような場合は別としてたまに揚げ物を食べてしまった際ににきびが出来てしまったという場合は実は関係ないことが多いと言われています。
脂っぽいものばかり食べて肌に必要なビタミンBやビタミンC、ミネラルが不足している状態では肌荒れを起こしやすいですが普段バランスが取れた食事を取っていてたまたま脂っこいものを食べた際にニキビができたという場合はこれからランキングで紹介する他の原因も疑ってみてください。
なお炭水化物が原因であるという研究が増えていますがにきびと食べもののメカニズムは完全に解明されたわけではないので少なくとも脂っこいものを好んで食べるのは肌にとっては良いことではなく、肌トラブルで悩んでいる人を数多く見てきた皮膚科医の方が原因のトップに上げるくらいなのでやはり脂っぽいものは控えた方がいいでしょう。
2位 長時間メイクをつけたままでいることがある
肌の表面にある皮脂やメイクなどの油分は、時間が経つと老化に影響を及ぼす「過酸化脂質」という物質に変化します。
この物質がにきびの原因となってしまうのですが、皮脂やメイク製品の汚れは、肌にのせてから約6〜7時間で酸化してしまうと言われています。
そのため家に帰ってメイクだけはすぐに落とすという女性も多いですよね。
3位 メイクを落とさず寝てしまうことがある
こちらも2位とほとんど同じ理由です。
ただしファンデーションの色素の粒子は大きいため、肌に浸透することなく、肌の上に留まるように出来ており、化粧している時間が、睡眠時間の5~8時間ほど延びたとしても影響はないという研究もあります。
実際メイクを落とさず寝てしまう人は同時に睡眠不足や不規則な生活を送っている事が多くそちらが原因になっている可能性もあります。
またメイク自体が害ではなくとも皮脂が酸化して毛穴を塞ぎにきびを悪化させてしまうことはあるためクレンジングや洗顔はやはりきちんと行うようにしましょう。
4位 タバコを吸っている
他の原因と異なりたばこははっきりと肌に悪いと言われている物質です。
タバコの煙に含まれるニコチンやタールには血管を収縮させる作用があり、ビタミンCなどの栄養分を破壊します。
血管が収縮すると体全体の血流が悪くなり肌細胞に十分な量の栄養や酸素が運ぶことが出来ず、肌細胞の活性が失われてしまいます。
その結果ターンオーバーの乱れを招きり未熟な角質層の形成され肌荒れを起こしてしまいます。
なお年齢を重ねるとターンオーバーは遅くなりますがそのことを意識して角質ケアを行いすぎたり乾燥を放置すると反対にターンオーバーが早まり未熟な角質が積み上がり毛穴が詰まってしまうのでターンオーバーに関して全く逆の処置をしてしまっていることもあるので注意しましょう。
またタバコを吸っていても美肌な人はいますがそのような方は元の肌質が強いだけです。肌トラブルで悩んでいてタバコを吸っているのであれば控えましょう。
5位 肌をよく触る癖がある
顔よくを触ると刺激が肌バリア機能の低下を招き、ニキビが出来やすくなります。
特に現代人は常にスマホを持ち歩いて触っていますがスマホはトイレの便座より雑菌が付着していると言われています。
にきびが出来て気になってしまうのは仕方がない事ですが決して手で触ってはいけません。
6位 甘いものを好んでよく食べる
以下の記事でも紹介した事がありますがチョコレートやケーキなどのお菓子を食べると血糖値が上昇し皮脂は過剰に分泌されやすくなると言われています。
正確には血糖値の急激な上昇により体中の糖とタンパク質が結びつく”糖化”という現象が起きAGEsという物質が発生してしまい
AGEsは強い毒性を持ち、心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化などのリスクを高め、健康をも害する危険性があるとして医療分野でも研究が進められています。
しかもこのAGEsは時間をかけて肌を老化させるだけではなく、ニキビができやすい肌にしてしまうという難点もあります。
また血糖値に関しては血糖値が下がっている時にアドレナリンやコルチゾールと言ったイライラホルモンを出して皮脂の分泌が促進されニキビができやすい状態になると言われ空腹の状態を作らないことがニキビ予防で重要となってきます。
正確にはコルチゾールが増加し男性ホルモンが増加、その結果皮脂が増加という流れになっています。
またブドウ糖の血糖上昇率を100とした場合の、血糖値の上昇する割合を数値化したものをGI値といいますが、GI値の数字が低い食品ほど血糖値が上がりにくく、GI値が高い食品ほど血糖値が上がりやすいことを意味するのでお菓子を食べるとしてもなるべく低GIのものを食べるようにしましょう。
低GIのお菓子の例
- カシューナッツ GI値 34
- クリームチーズ GI値 33
- カッテージチーズ GI値 32
- アーモンド GI値 30
- マカダミアンナッツ GI値 27
- プレーンヨーグルト GI値 25
- ピスタチオ GI値 18
- くるみ GI値 18
7位 食事のタイミングが不規則である
脳は日光により体内時計をリセットしているというのは有名な話ですが臓器の体内時計は朝食によりリセットされていることが2017年のノーベル生理学・医学賞で話題の体内時計に関する研究で分かってきています。
食事のタイミングが不規則だと体内時計が狂うことで睡眠ホルモンの分泌が狂い寝付きが悪くなることなどで肌荒れを引き起こしてしまいます。
8位 ごしごしとしっかり洗顔する
肌の摩擦やダメージは肌のバリア層を破壊し乾燥を招き結果として皮脂が過剰に分泌される事でニキビの原因となってしまいます。
9位 お酒をよく飲む
アルコールは皮脂の原因となる中性脂肪の生成を助ける働きがある物質です。
また加水分解により体内の水分を消費するので乾燥を招きます。
10位 過度なダイエットをしている
過度なダイエットをすると肌に本来必要な栄養素が不足したりすでに紹介したように長時間の空腹状態が続きアドレナリンやコルチゾールなどのイライラホルモンを生成し皮脂分泌を増やしてしまいます。